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作文が苦手な僕が「沈黙のウェブライティング 」を読んだ感想とメモ

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沈黙のウェブライティングを読んだ。

題名の通り作文が昔から大の苦手なまさに理系属性な僕が、初めて文章作成に関する本を読んでみたのでその感想とメモを忘備録備忘録的な意味合いもこめてまとめた(←早速日本語間違えた)。

 

沈黙のWebライティング ?Webマーケッター ボーンの激闘?〈SEOのためのライティング教本〉

沈黙のWebライティング ?Webマーケッター ボーンの激闘?〈SEOのためのライティング教本〉

 

 

 

 

読もうと思ったきっかけ

おわかりの通り、僕はここ最近ブログの更新を再開したのだが、理系の人間の性というか文章を書くのが苦手である。

 

思い返してみれば小学生の頃から作文は大の苦手で、僕にとって作文=指定された最低限の文字数を埋める作業に他ならなかった。

一つの考えをこねくり回しながらいかに違った言葉を用いて繰り返すかに脳みそを使い、原稿用紙◯枚といった様式は満たすものの、いいたいこと半分くらいのところでいい終わってるやんけ!みたいな文章を量産していた。

 

そんなかんじで自分が文章を書くことが苦手であることは重々承知していて、ブログをかきながら「あー今わかりづらい文章になっているんだろうな」と思っているわけである。

 

ブログ以外で文章を書く機会はあるにはあるが、論文レポート類はある程度のテンプレートに沿っていればあとは数式が紙面を独占するのであまり文章力は鍛えられず(本当は読みやすい論文の書き方を勉強すべき)、Twitterは脳みそを溶かしながらつぶやいている。

 

ということで一度はライティングに関する本を読んでおきたい、そしてどうせならwebにおけるライティングに触れいる本、さらに技術書的要素のある方が読み進めやすいのでなおよしというモチベーションを元に「沈黙のwebライティング」を読むことにした。

 

本の情報

 

松尾茂起氏による著書で2016年11月に初版が発行された。

 

著者は京都のウェブプランニングチーム「ウェブライダー」の代表でWebコンテンツのプロデュースやWebマーケティングの支援を行なっているプロである。

インターネット上には(とくに最近twitterにおいて)Webマーケッターなどと名乗る人が無数にいるが、ライティングを学ぶにおいて個人的な所感としては、そのような人たちがweb上で書いている文章よりも出版社を通した本で勉強したいという気持ちが強かった。

なぜなら出版物の方が相対的に文章に気をつかっているはずだからである。

 

Webサイトで成果を上げるための文章の書き方を、ストーリー形式で学ぶライティングの実用入門書。

 

と書かれているように、特徴として

 

  • SEOと読者、両方の目線に合わせたライティング手法を学ぶことができる。
  • リライトのコツについて学べる。
  • ストーリー形式で途中で飽きることなく一瞬で読み終わる。

といったことが挙げられる。

 

SEOというのはSearch Engine Optimizationの略で検索エンジンへの最適化を意味する。

簡単にいうとGoogleで検索された時に上位に表示されやすい文章の書き方を学べるということだ。

 

これらの特徴の中で特に3つ目の一瞬で読み終わるところが素晴らしく、僕は1~1.5時間ほどで読了してしまった。

見た目は分厚いが、対話形式なのでどんどん読み進められる。

 

ということで、

  • Webにおけるライティングを網羅的に学びたい
  • 積読しがちなので読み進めやすい本がいい

という人におすすめしたい。

 

 

沈黙のWebライティング感想とメモ

ストーリーはぶっ飛んでるが…

先ほども述べた通りストーリー形式で話が進んでいくのがこの本の特徴で、大量の吹き出しとイラストにより抜群の読みやすさである。

 

ただ、ストーリーはぶっ飛んでいることだけ覚悟してほしい。

 

追憶の中に紡がれた言葉たち。

モノトーンの風景を照らすヘッドライトのような口跡。

 

それらは現実を呼び起こすのか、陽炎を見せるのか。

 

Webというなの漆黒の闇は

眠らぬ者をあざ笑うかの如く、言の葉を鎖につなぐ。

 

さあ、行こうか。

 新たな戦いの地へ。 

 

最初からぶっ飛んでいる。

 

老舗旅館の危機を世界最強のWebマーケッター、ボーン・片桐が救うというストーリーで、イラストもめちゃくちゃ濃くてとてもぶっ飛んでいるのだが、要点はめちゃくちゃ真面目にまとめられている。いい意味で緩急がすごい。

 

ストーリーからも分かる通り、個人のブログというよりは企業などのオウンドメディアのWebライティングの進め方を意識した作りとなっているが、個人の文章作成においても為になる部分がいくつも見られた。

 

個人的に特に参考になったポイントは、

  • マインドマップをつかったコンテンツの作り方
  • USP(Unique Selling Proposition)の必要性
  • 読み手に読みやすい文章の作成(リライト)方法
  • 理論的思考の重要性
  • バズにつながるコンテンツ作成

といったところである。

 

マインドマップをつかったコンテンツの作り方

マインドマップとは頭の中の思考を書き出す方法で様々なシーンにおいて用いられている為見たことある人も多いと思う。

 

マインドマップ - Wikipedia

 

本書ではマインドマップをつかったSEOへの対策の方法や、オウンドメディアの設計の方法を学ぶことができる。

 

USPの必要性

SEOは聞いたことがあったが、USP(Unique Selling Proposition)というワードは初めて聞いた。これは商品ないしは自分を選んでもらうためのライティングのコツであり、他にない独自の強みというのを意味する。自分の強みを見つける方法、それを文章に活かす方法を学ぶことができる。

 

読み手に読みやすい文章の作成(リライト)方法

これが僕の学びたかった部分の確信である。人が文章を読むときの脳の使い方を元に読みやすい文章を書くコツが示されている。

 

ちょっとこの記事でそれができているとは言えたものではないが、今後どんどんチャレンジしていきたいと思う。いや、そうしないとこの本を買った意味がない気がする。

 

論理的思考の重要性 

ロジカルシンキングの大切さについて触れられている。僕は右脳的思考が苦手なので、こんな僕でも文章を書いていいんだなという気になれました。ほんとうにありがとうございました。

 

バズにつながるコンテンツ作成

共感される方法など拡散に向けた方法がまとめられている。僕はまだそんなところまで勉強する必要ない気もしたが、読んでいてワクワクした。

 

まとめ

オウンドメディアを作った際の外部ライターの探し方やインタビューのしかたなど、自分には関係のない部分もあったが、それは背表紙に書いてあったことだし、まあ必要以上のことを学べたということである。

 

何より素早く読了できるので繰りかえし読むこともできるし、章末のヴェロニカ先生の特別講義を読み返せばそれだけで復習ができるにがいい。

 

専門的なことを学んでいる人からすれば本の厚みに対して物足りなさを感じるのかもしれないが、ライティング初心者の僕でもコンテンツを作る一連の流れを学ぶことができたのでとても良かった。

 

 

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P.S.

マインドマップは色いるな人がつかっているよね。本書内で紹介されているXMindというマインドマップ作成アプリをダウンロードしてみたので、色々な使い方を調べて習得してみたいと思った。

 

 

沈黙のWebライティング ?Webマーケッター ボーンの激闘?〈SEOのためのライティング教本〉

沈黙のWebライティング ?Webマーケッター ボーンの激闘?〈SEOのためのライティング教本〉